共鳴構造論④|揺らぎは腐敗を防ぐ
人は、
揺らぎを見ると、
不安になる。
意見が割れる。
感情がぶつかる。
空気が乱れる。
その時人は、
「まとまっていない」
と感じ始める。
だが本来、
揺らぎとは、
壊れている証ではない。
流れている証である。
川も、
完全に止まれば腐る。
人間関係も同じだ。
本音。
違和感。
怒り。
迷い。
それらが流れている間、
人間関係は、
まだ生きている。
だが支配構造は、
その揺らぎを恐れる。
なぜなら、
揺らぎは、
制御できないからだ。
すると人は、
空気を固定し始める。
反対意見を嫌い、
違和感を止め、
「正しい形」を維持しようとする。
その瞬間、
組織は静止し始める。
一見、
平和に見える。
だが実際は、
感情の流れが止まり、
腐敗が始まっている。
本来、
人間は未熟である。
だからこそ、
揺らぎながら、
調律し続ける必要がある。
重要なのは、
ぶつからないことではない。
ぶつかっても、
関係を切らないことである。
共鳴構造では、
揺らぎは排除されない。
むしろ、
腐敗を防ぐための、
流動性として扱われる。
本当に強い組織とは、
静かな組織ではない。
揺らぎ続けられる組織である。
共鳴とは、
人間を固定することではない。
人間が、
再び流れ続けられるよう、
調律し続ける構造である。

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