自治構造論⑤|任せることで主体性は戻る
人は、
細かく管理した方が、
組織は上手く回ると思っている。
だが実際は逆だ。
管理が増えるほど、
人は、
自分で動かなくなる。
なぜなら、
人間は、
「どうせ決められている」
を学習するからだ。
本来、
主体性とは、
命令によって生まれるものではない。
任されることで、
初めて静かに育っていく。
信じてもらえた。
必要とされた。
自分で考えてよかった。
その感覚が、
人の内側に、
熱を戻していく。
だが支配構造は、
失敗を恐れる。
すると、
管理が増える。
確認が増える。
口出しが増える。
細かい指示が増える。
その結果、
人は次第に、
「考えない方が楽」
を学習し始める。
すると自治は、
静かに停止していく。
本来、
人間は、
役割を与えられるだけでは動かない。
流れへ参加できた時、
初めて熱を持ち始める。
だから、
任せるという行為は、
単なる作業分担ではない。
「あなたを信じる」
という共鳴である。
もちろん、
失敗も起きる。
未熟さも出る。
揺らぎもある。
だが本来、
自治とは、
完璧さによって成立するものではない。
試行錯誤しながら、
共に調律し続けることで、
少しずつ育っていく。
人は、
管理され続けると疲弊する。
だが、
任されると、
静かに生き始める。
だから本当に必要なのは、
支配ではない。
信頼である。
主体性とは、
押し付けられるものではない。
信頼の中で、
人が自ら流れ始めた時、
初めて生まれるものである。

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