政治家構造論

政治家構造論㉕|政治家と叡智

政治家は、
知識を持たなければならない。

だが、
知識だけでは政治家になれない。

知識は、
世界を理解するための足場である。

だが、
足場を真理だと思った時、
人は学ばなくなる。

人は、
理解するために固定化する。

だが、
成長するためには流動性が必要である。

違和感を受け入れること。

批判を受け入れること。

失敗を認めること。

修正を続けること。

それらの往還によって、
人は少しずつ真理へ近づいていく。

叡智とは、
全てを知っている状態ではない。

自分が知らないことを知っている状態である。

自分が間違うことを知っている状態である。

だから叡智のある人は、
断定よりも問いを持つ。

支配よりも対話を選ぶ。

正しさよりも理解を求める。

真理を所有しようとはしない。

真理に近づこうとし続ける。

政治家に必要なのは、
知識ではない。

肩書でもない。

叡智である。

そして叡智とは、
固定化と流動性の往還を、
自らの内に生かし続ける力である。

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