AXC原理

AXC原理|利益が関係を固定する原理

人と人との関係には、
様々な理由がある。

信頼。

友情。

理念。

仕事。

支援。

利害。

最初は、
複数の理由が、
重なっていることもある。

だが、
その関係から、
大きな利益を得るようになると、
関係の意味が、
変わることがある。

この人といれば、
仕事が来る。

この人を支えれば、
会社が大きくなる。

この人についていれば、
地位が上がる。

紹介してもらえる。

機会が増える。

評価される。

そうした利益が、
積み重なるほど、
関係を失うことが、
怖くなる。

すると、
人は、
相手そのものより、
関係を維持することを、
優先し始める。

本当は、
おかしいと思っていても、
言わない。

違和感があっても、
離れない。

問題があっても、
見ない。

時には、
相手を、
正当化する。

ここで、
関係は、
自由な関係ではなくなる。

利益によって、
固定された関係へ、
変わっていく。

利益があるから、
近くなる。

近いから、
さらに利益が生まれる。

利益が増えるから、
ますます離れにくくなる。

その循環が、
関係を、
強く固定する。

やがて、
人は、
自分が相手を支えているのか、
利益を守っているのか、
分からなくなる。

信頼なのか。

打算なのか。

忠誠なのか。

依存なのか。

境界が、
曖昧になる。

だから、
利益のある関係では、
一つの問いが必要になる。

その利益がなくても、
この関係を、
選ぶのか。

利益を失っても、
必要な批判を、
できるのか。

相手が間違った時に、
距離を取れるのか。

そこに、
関係の自由が、
残っているかが現れる。

癒着とは、
近いことではない。

利益があることでもない。

だが、
利益によって、
関係を切れなくなり、
批判できなくなり、
公平な判断まで、
失った時、
関係は、
癒着へ近づく。

利益は、
関係を強くすることがある。

だが同時に、
関係を、
固定する力にもなる。

そして、
関係が固定された時、
信頼は、
支配へ。

支援は、
服従へ。

協力は、
癒着へ。

反転することがある。

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