AXC原理

AXC原理|投じたものが多いほど人は過ちを修正しにくくなる原理

人は、
何かを、
選ぶ。

時間を使う。

お金を使う。

労力を使う。

考える。

悩む。

学ぶ。

作る。

続ける。

その積み重ねによって、
人は、
選んだものへ、
深く関わっていく。

そして、
投じたものが増えるほど、
その選択を、
手放しにくくなる。

ここまで、
お金を使った。

ここまで、
時間をかけた。

ここまで、
努力した。

ここまで、
作り上げた。

ここまで、
信じてきた。

だから、
間違っているはずがない。

そう思いたくなる。

だが、
投じたものの大きさは、
選択の正しさを、
証明しない。

長く続けたことも、
正しさの証明にはならない。

多くのお金を、
使ったことも、
正しさの証明にはならない。

努力したことも、
結果が正しいことを、
保証しない。

人は時に、
現実を見るより、
過去の選択を、
守ろうとする。

不都合な結果が、
出ている。

思ったように、
良くならない。

同じ問題が、
繰り返される。

周囲から、
修正を求められる。

それでも、
変えようとしない。

なぜなら、
修正することが、
過去の自分を、
否定することのように、
感じられるからである。

特に、
自分で作ったものには、
自分自身が、
入り込む。

考えた。

決めた。

作った。

育てた。

形にした。

そこに、
満足した。

誇りを持った。

すると、
作ったものへの評価と、
自分への評価が、
重なりやすくなる。

ここを直した方がいい。

この仕組みは、
変えた方がいい。

一度、
壊した方がいい。

そう言われた時、
人は、
対象への指摘を、
自分への否定として、
受け取ることがある。

そして、
壊さない理由を、
探し始める。

まだ、
大丈夫だ。

ここだけ直せばいい。

昔は、
うまくいっていた。

みんな、
分かっていない。

自分には、
考えがある。

そうして、
現実より、
過去の選択を守る。

だが、
守っている間にも、
問題は、
残る。

修正しなければ、
さらに、
時間を使う。

さらに、
お金を使う。

さらに、
労力を使う。

さらに、
人を巻き込む。

そして、
投じたものが、
増えるほど、
ますます、
引き返せなくなる。

過去を守るために、
未来まで、
同じ選択へ、
投じ続ける。

こうして、
過ちは、
大きくなる。

本当に、
守るべきものは、
過去の選択ではない。

これからの現実である。

間違っていたなら、
変えればいい。

作ったものに、
欠陥があれば、
直せばいい。

必要なら、
壊して、
作り直せばいい。

それまでの時間が、
無駄になるわけではない。

失敗から、
何を学んだか。

何を、
次へ残したか。

そこまで含めれば、
過去は、
修正によって、
意味を変えることができる。

修正とは、
過去の自分を、
否定することではない。

過去の自分より、
現実を、
優先することである。

人は、
自分が投じたものを、
守りたくなる。

だからこそ、
問い続けなければならない。

守っているのは、
本当に、
必要なものなのか。

それとも、
そこへ投じた、
自分自身なのか。

投じたものが、
多いほど、
人は、
過ちを修正しにくくなる。

だから、
多くを投じた時ほど、
強く守るのではなく、
強く検証しなければならない。

過去の選択を、
正しかったことにするために、
未来を使ってはならない。

未来を守るために、
過去の選択を、
修正できなければならない。

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