AXC原理

AXC原理|積み木の原理

人は、
何かを作る。

考え方。

組織。

制度。

関係。

思想。

自分なりの答え。

時間をかけて、
積み上げる。

だから、
完成すると、
守りたくなる。

せっかく作ったものを、
壊したくなくなる。

間違いを認めれば、
今までの努力まで、
無駄になるように感じる。

考えを変えれば、
負けたように感じる。

だから人は、
作ったものを、
固定する。

だが、
子どもは、
積み木を作ったあと、
壊すことがある。

高く積み上げ、
形をつくり、
完成させ、
そして、
笑いながら壊す。

壊すことが、
失敗ではないことを、
知っているからである。

壊した積み木は、
消えない。

材料は、
そこに残る。

作った経験も、
残る。

どこまで積めたか。

どこで崩れたか。

何が安定したか。

何が面白かったか。

その経験を持ったまま、
また、
違うものを作ることができる。

思想も、
同じである。

一度つくった答えを、
永遠の正解にする必要はない。

その時に見えていた現実から、
最善だと思う形を、
いったん作る。

そして、
新しい現実が現れれば、
確かめる。

違っていれば、
直す。

直せないなら、
壊す。

そして、
また作る。

壊すことは、
過去を否定することではない。

その時の自分が、
真剣に作ったことまで、
否定する必要はない。

ただ、
今の現実に、
合わなくなった形を、
手放すだけである。

本当に残すべきものは、
完成した形ではない。

何度作り直しても、
帰ってくる軸である。

人を人間として扱うこと。

現実を、
自分の正しさより上に置くこと。

自分で考えること。

他者の知性を借りても、
判断の責任を、
自分へ返すこと。

間違えば、
修正すること。

その軸さえ失わなければ、
形は、
何度変わってもいい。

だから、
思想は、
人を縛る完成品でなくていい。

一つの積み木として、
差し出せばいい。

ここまで、
私は作った。

だが、
あなたが、
同じ形を作る必要はない。

使えるものは、
使えばいい。

違うと思えば、
外せばいい。

壊してもいい。

別の形へ、
組み直してもいい。

判断は、
あなたに委ねられている。

なぜなら、
これは、
私の人生から作った形だからである。

あなたの人生は、
あなた自身が、
作らなければならない。

思想の役割は、
完成した答えを、
渡すことではない。

考えるための軸と、
材料を、
渡すことである。

作る。

確かめる。

壊す。

そして、
また作る。

壊せるものだけが、
育ち続けることができる。

完成とは、
変わらなくなることではない。

何度でも、
作り直せることである。

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