政治家構造論

政治家構造論⑯|政治家は余白を失ってはならない

政治家には、
決断が求められる。

だから人は、
政治家は迷ってはいけないと思う。

だが、
迷わない政治家ほど危うい。

人は、
見えている景色が違う。

経験も違う。

痛みも違う。

願いも違う。

だから、
一つの正しさだけで、
社会を語ることはできない。

政治家に必要なのは、
全てを曖昧にすることではない。

異なる解釈を保持することである。

余白とは、
決められないことではない。

異なる可能性を失わないことである。

余白を失うと、
人は決めつける。

決めつけると、
対話は止まる。

対話が止まると、
政治は支配へ近づく。

政治家は、
判断しなければならない。

だが、
判断するためにも、
余白を失ってはならない。

なぜなら、
余白のない正しさは、
人を救わないからである。

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