政治家構造論

政治家構造論 補論②|嘘は人格を分裂させる

政治家は、
多くの人に会う。

多くの期待を受ける。

多くの利害を調整する。

だから時に、
本音を隠す。

言葉を濁す。

都合の悪いことを、
曖昧にする。

それは、
本人の中では、
配慮かもしれない。

調整かもしれない。

政治的判断かもしれない。

だが、
それを重ねるうちに、
人は、
自分が何を本当に思っていたのかを、
失っていく。

外に見せる顔と、
内側にある人格が、
少しずつ離れていく。

嘘とは、
事実と違うことを言うことだけではない。

都合の悪い事実を曖昧にし、
沈黙で逃げ、
自分の人格を、
自分の都合に合わせて演出し続けることである。

そして、
演出された人格は、
信頼を育てない。

信頼は、
美しい言葉から生まれるのではない。

修正できる姿から生まれる。

嘘をつかない政治家とは、
間違えない政治家ではない。

間違えた時に、
自分を守る物語を作らず、
事実に戻り、
人に向き合い、
自分を修正できる政治家である。

政治家に必要なのは、
完璧な言葉ではない。

嘘で自分を守らない勇気である。

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