恋愛構造論①|愛とは何か
人は、
恋愛を「好き」という感情だと思っている。
だが本来、
恋愛とは、
人間と人間の共鳴構造である。
だから恋愛には、
喜びだけでなく、
恐れ、
支配、
依存、
孤独、
所有、
自己喪失、
その全てが現れる。
なぜなら恋愛は、
人間が最も無防備になる場所だからだ。
人は、
愛されたいと思う。
だが同時に、
失う事を恐れる。
すると人は、
相手を固定化し始める。
「恋人ならこうあるべき」
「愛しているなら分かるべき」
「察するべき」
「離れないべき」
そうして、
愛は少しずつ、
固定化された正しさへ変わっていく。
だが、
固定化された愛は、
やがて人間を窒息させる。
理念なき愛は溶ける。
愛なき理念は硬化する。
愛だけでは、
人は自分を失う。
理念だけでは、
人は他者を失う。
だから本当に必要なのは、
自らを保ちながら、
他者を人間として扱うこと。
恋愛とは、
服従ではない。
所有でもない。
依存でもない。
人間が、
人間のまま、
共に存在し続けられるか。
その問いそのものが、
恋愛である。

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