恋愛構造論④|壊れない為の喧嘩
人は、
喧嘩を「関係の終わり」だと思っている。
だから、
怒りを飲み込む。
本音を隠す。
空気を守る。
だが本来、
喧嘩とは、
関係を壊す為だけのものではない。
むしろ、
壊れない為に必要な衝突もある。
恋愛において、
最も危険なのは、
怒る事ではない。
本当は苦しいのに、
何も言えなくなる事だ。
違和感を感じても、
「これくらい普通」
と飲み込む。
嫌な事があっても、
「面倒になるから」
と黙る。
そうして人は、
関係を守っているつもりで、
少しずつ、
自分自身を失っていく。
だが、
本当に壊れる関係とは、
喧嘩した関係ではない。
違和感を、
言えなくなった関係である。
もちろん、
怒りをぶつければいい訳ではない。
支配や、
傷つけ合いは、
喧嘩ではない。
本当の喧嘩とは、
互いを消さずに、
違いを出せる事。
「私はこう感じた」
を、
恐れながらでも、
置ける事。
そして、
ぶつかっても、
戻れる事。
恋愛とは、
ずっと同じでいる事ではない。
違いを抱えながら、
なお共に在ろうとする事である。
だから、
壊れない関係とは、
喧嘩しない関係ではない。
喧嘩しても、
互いを人間として扱い続けられる関係である。

まだ応答なし