信頼構造論

信頼構造論⑥|模倣の限界

人は信頼されている人を見る。

そして、
その言葉を真似る。
その振る舞いを真似る。
その表情を真似る。

だが、
信頼は模倣できない。

なぜなら、
人が信頼しているのは言葉ではないからである。

その人が積み重ねてきた時間。

向き合ってきた痛み。

守ってきた約束。

その全てが滲み出ている。

だから、
同じ言葉を使っても響きは違う。

同じ行動をしても結果は違う。

借り物の言葉は一時的に人を動かせる。

だが、
継続しない。

人は言葉を聞いているようで、
実は在り方を見ているからである。

本物とは、
失敗しない人ではない。

自分の言葉と行動が繋がっている人である。

だから、
模倣は入口にはなっても、
到達点にはならない。

信頼とは、
真似ることで得るものではない。

生きることで積み上がるものである。


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