リーダー構造論

リーダー構造論⑥|任せることで人は育つ

人は、
優秀なリーダーほど、
細かく管理するべきだと思っている。

だが本来、
人間は、
管理によって育つのではない。

任されることで育つ。

本来、
主体性とは、
最初から完成しているものではない。

任される。

考える。

失敗する。

修正する。

その循環の中で、
少しずつ育っていく。

だが支配構造は、
それを恐れる。

失敗を恐れる。

責任を恐れる。

揺らぎを恐れる。

だから、
細かく確認し始める。

口を出し始める。

判断を奪い始める。

すると人は、
次第に、
「考えない方が楽」
を学習していく。

なぜなら、
考えても修正される。

動いても止められる。

責任だけ増える。

その状態が続けば、
人はやがて、
自分の意思で動かなくなる。

指示を待つ。

空気を待つ。

責任者を待つ。

その結果、
組織は一見、
安定して見える。

だが実際は、
流れが止まり始めている。

本来、
現場には、
現場の感覚がある。

その場でしか分からない、
流れがある。

だから本物のリーダーは、
全てを自分で握ろうとしない。

現場を信じる。

任せる。

失敗も含めて、
経験させる。

なぜなら、
人は、
信頼された時に、
初めて主体性を取り戻すからだ。

もちろん、
任せるとは、
放置ではない。

必要な時は、
支える。

調律する。

責任も引き受ける。

だが、
最初から全てを奪わない。

人間は、
失敗しながら育つ存在だからだ。

だから本当のリーダーは、
「失敗させないこと」
だけを目的にしない。

人が、
自分の意思で考え、
動き、
育っていける流れを守ろうとする。

リーダーとは、
全てを支配する存在ではない。

人が、
人間のまま育ち続けられるよう、
信頼を渡していく存在である。

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