AXC原理

AXC原理|人は支配を求めることがある原理

人は、
支配を嫌う。

命令されたくない。

縛られたくない。

自分で、
選びたい。

自由で、
ありたい。

そう願う。

だが、
自由には、
不確実さがある。

何が正しいのか、
分からない。

どちらを選べばいいのか、
分からない。

選んだ先に、
何が起きるのかも、
分からない。

誰も、
答えを保証してくれない。

自由とは、
答えのない場所で、
自分で考え続けることでもある。

だから、
自由は、
時に苦しい。

迷う。

不安になる。

間違える。

揺れる。

分からないまま、
進まなければならないこともある。

その不安が、
大きくなると、
人は、
強い答えを、
求めることがある。

迷わない人。

断言する人。

敵を、
はっきり示す人。

進む方向を、
決めてくれる人。

何が正しいのかを、
教えてくれる人。

その人の言葉に、
従えば、
複雑な現実を、
持ち続けなくていい。

矛盾を、
抱えなくていい。

自分で、
答えを探し続けなくていい。

だから、
強い支配は、
不安の中では、
安心に見えることがある。

支配は、
いつも、
外から押しつけられるとは限らない。

人が、
自ら、
求めることもある。

考えるより、
決めてもらいたい。

迷うより、
従いたい。

複雑な現実より、
単純な答えがほしい。

そうした願いが、
支配を、
招き入れることがある。

だから、
支配する者だけが、
支配構造を、
作るのではない。

強い答えを求める人々も、
その構造を、
支えることがある。

もちろん、
本当に、
自由を奪われている人もいる。

恐怖によって、
従わされる人もいる。

逃げる場所を、
失った人もいる。

それと、
不確実さに耐えられず、
自ら判断を手放すことは、
同じではない。

自由には、
耐久力がいる。

分からなさを、
抱える力。

矛盾を、
すぐに消さない力。

違う意見を、
持っておける余白。

自分の判断が、
間違っている可能性を、
残す力。

揺れながらも、
自分へ戻る力。

それらがなければ、
自由は、
不安になる。

そして、
不安になった自由は、
強い支配を、
安心として、
求めることがある。

だから、
自由を守るとは、
支配を拒むことだけではない。

自分で考えることに、
耐えられる人を、
育てることでもある。

人は、
支配を嫌う。

だが、
自由の不確実さに、
耐えられなくなった時、
自ら、
支配を求めることがある。

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