自治構造論
自治とは、
自分たちのことを、
自分たちで決めること。
だが、
それだけではない。
自分たちで決めるとは、
自分たちで責任を引き受けることでもある。
誰かに任せきらない。
誰かのせいにしない。
ただ従うだけでもない。
一人で抱え込むことでもない。
自治には、
関係がいる。
話し合うこと。
違いを残すこと。
境界を引くこと。
任せること。
戻すこと。
ときには、
摩擦も起きる。
意見が割れる。
責任の重さも違う。
役割の偏りも生まれる。
だから自治は、
きれいには進まない。
だが、
摩擦を避けるために、
一人へ権限を集めれば、
自治は支配へ近づく。
誰かが全部やれば、
他の人は考えなくなる。
誰かが全部背負えば、
責任は共有されなくなる。
自治構造論は、
地域や組織の運営だけを見るものではない。
人が、
自分の判断を持ったまま、
他者とどう生きるのか。
その関係の中で、
権限と責任を、
どう分け合うのかを見る。
自治とは、
誰かに治めてもらうことではない。
自分たちで考え、
自分たちで選び、
自分たちで引き受けることである。
