恋愛構造論⑨|愛は依存か
人は、
「あなたがいないと生きていけない」
を、
愛だと思っている。
だが本来、
依存と愛は同じではない。
もちろん、
人は一人では生きられない。
支え合いも必要だ。
寄りかかる事もある。
弱さを見せる事もある。
だが、
相手がいなければ、
自分を維持できなくなる時、
人は少しずつ、
主体性を失い始める。
そして、
相手を、
「愛する存在」ではなく、
「自分を保つ為の装置」
として求め始める。
確認。
束縛。
監視。
優先要求。
そうして恋愛は、
共鳴ではなく、
生存維持へ変わっていく。
だが本来、
愛とは、
相手を消費する事ではない。
相手を使って、
自分の不安を埋め続ける事でもない。
本当に強い関係とは、
互いが、
一人でも立てる事。
その上で、
なお共に在りたいと願える事。
依存は、
「離れられない」を作る。
愛は、
「離れられても、
なお戻りたい」を作る。
そこには、
強制ではなく、
選択がある。
だから恋愛とは、
孤独を埋める為だけのものではない。
一人でも存在できる人間同士が、
なお共鳴を選び続けられるか。
その問いの中に、
本当の愛は存在する。

まだ応答なし