AXC原理

AXC原理|貢献が脅威へ反転する原理

人は、
組織のために、
何かをしようとする。

人を集める。

仕事を引き受ける。

問題を見つける。

新しい方法を考える。

誰かの負担を減らす。

次の世代へ、
つなごうとする。

そこには、
組織を良くしたいという、
願いがある。

本来なら、
その貢献は、
組織を支える力になる。

人が集まり、
役割が広がり、
新しい可能性が生まれる。

だが、
その貢献が、
歓迎されないことがある。

自分の判断で動く。

周囲から信頼される。

これまで動かなかった人が、
動き始める。

新しいつながりが生まれる。

すると、
その変化を、
脅威と受け取る人が、
現れることがある。

自分の立場が、
弱くなるのではないか。

自分の影響力が、
失われるのではないか。

これまでのやり方が、
否定されるのではないか。

人が、
自分の知らないところで、
動くようになるのではないか。

そこでは、
組織にとっての利益と、
自分にとっての利益が、
一致しなくなる。

周囲から評価されるほど、
その人の貢献は、
見えるものになる。

だが、
既存の地位に依存する人には、
その評価が、
自分の立場との比較として、
映ることがある。

本来、
組織を支えるはずの行動が、
既存の権限関係を揺るがすものとして、
受け取られる。

そして、
貢献の意味が、
書き換えられていく。

主体的に動けば、
勝手なことをする人になる。

人を集めれば、
派閥を作る人になる。

問題を指摘すれば、
組織を乱す人になる。

新しい方法を提案すれば、
従来のやり方を否定する人になる。

周囲から信頼されれば、
目立ちたがる人になる。

同じ行動が、
異なる意味を与えられ、
その人への評価まで、
変えられていく。

やがて、
貢献していた人は、
問題のある人として、
扱われることがある。

だが、
組織への貢献と、
既存の権限関係への服従は、
同じではない。

組織を大切にすることは、
今ある序列を、
無条件に守ることではない。

もちろん、
善意で行動していても、
手続きに問題があることはある。

周囲への配慮が、
不足することもある。

だから、
貢献を理由に、
すべての行動が、
正当化されるわけではない。

問われるべきは、
何をしたのか。

どのような影響があったのか。

誰の権利や責任に、
関わる行動だったのか。

そして、
その評価は、
事実に基づいているのか。

そこを検証しなければならない。

だが、
その検証を行わず、
既存の権限関係を揺るがしたことだけを理由に、
貢献を問題行動へと、
読み替えるなら、
組織は、
自らを支える力を、
排除し始める。

人は、
考えなくなる。

自分から動かなくなる。

提案しなくなる。

責任を引き受けなくなる。

あるいは、
その場所から、
離れていく。

すると、
組織は、
主体的な人を失い、
指示を待つ人だけが、
残りやすくなる。

やがて、
組織を守るはずだった権限が、
組織の可能性を、
狭める力になる。

貢献が、
脅威へ反転するのは、
貢献そのものが、
脅威だからではない。

組織の目的よりも、
既存の権限関係を守ることが、
優先されるときである。

組織が守るべきものは、
誰かの立場だけではない。

その組織が、
何のために存在しているのか。

誰のために、
働いているのか。

その目的へ、
戻り続けなければならない。

人が、
自ら考え、
自ら動き、
互いの力を生かせること。

その可能性を、
脅威として扱う組織は、
自らの未来を、
狭めてしまう。

共鳴について →

まだ応答なし

対話

メールアドレスは公開されません。※は必須項目です。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。