AXC原理

AXC原理|役割が境界を越えると支配へ反転する原理

人には、
それぞれ、
役割がある。

専門がある。

経験がある。

責任を持つ範囲がある。

その中で、
人は、
判断する。

支える。

まとめる。

指示する。

本来、
役割とは、
責任の範囲を、
明確にするためにある。

だが、
人は時に、
自分の役割から得た力を、
別の領域へ、
広げることがある。

専門知識がある。

経験が長い。

役職がある。

人脈がある。

声が通る。

だから、
自分には、
他の領域まで、
判断する権利があると思う。

だが、
知識があることと、
決める権利があることは、
同じではない。

経験があることと、
人を従わせる権利があることも、
同じではない。

ある集団の頭であることと、
別の集団の頭であることも、
同じではない。

役割には、
境界がある。

その境界を越えるなら、
新しい責任が必要になる。

その場の人から、
信頼されているか。

その領域を、
理解しているか。

実際に、
責任を引き受けているか。

その役割を、
周囲から託されているか。

そこを飛ばして、
自分の影響力だけを、
広げれば、
役割は、
支配へ近づいていく。

支えるための専門性が、
口出しする権利になる。

助言する立場が、
決定する立場になる。

一部を任された人が、
全体を仕切ろうとする。

そして、
いつの間にか、
自分の役割を、
自分で拡張していく。

だが、
役割は、
自分で広げるものではない。

必要とされ、
信頼され、
責任を引き受ける中で、
広がるものである。

だから、
問わなければならない。

自分は、
どこまでを、
任されているのか。

どこから先は、
他者の領域なのか。

助言なのか。

決定なのか。

支援なのか。

支配なのか。

この境界を、
見失ってはならない。

役割とは、
自分の力を、
広げるためのものではない。

責任の範囲を、
引き受けるためのものである。

役割が、
境界を越えた時、
専門性は、
支配へ反転することがある。

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