AXC原理

AXC原理|一貫性の原理

一貫性とは、
同じことを、
言い続けることではない。

人は、
変わる。

新しい事実を知る。

間違いに気づく。

見えていなかったものが、
見えるようになる。

だから、
結論が変わることはある。

判断が変わることもある。

それは、
一貫性を失うことではない。

大切なのは、
その変化が、
どこから生まれたのかを、
辿れることである。

だが、
人は時に、
自分の現実を変えずに、
言葉だけを整える。

自分は、
誠実である。

人を大切にしている。

対話を重んじている。

責任を果たしている。

そう語りながら、
現実の行為が、
その言葉と一致していないことがある。

その時、
人は二つの現実を見る。

自分から見える自分と、
他者から見える自分である。

自分には、
意図が見える。

事情が見える。

理由が見える。

だが、
他者に見えるのは、
言葉と、
行為と、
その積み重ねである。

この二つに、
ズレが生まれることはある。

人は、
完全ではないからである。

問題は、
ズレることではない。

ズレを、
何によって埋めるかである。

その場を凌ぐために、
新しい理屈を作る。

前の言葉と、
今の行為がつながらなくても、
その瞬間だけ成立する説明を作る。

そうして、
言葉によって、
現実を覆い続ければ、
一つ一つの理屈は、
綺麗に見える。

だが、
それらをつないだ時、
ところどころで、
線は切れる。

言葉と現実を、
接続するものがある。

誠実。

修正力。

良心。

矜持。

誠実さは、
ズレを誤魔化さない。

修正力は、
ズレた自分を動かす。

良心は、
誰にも見えない場所で、
違和感を知らせる。

矜持は、
都合によって、
自分の言葉を曲げることを拒む。

だから、
一貫性とは、
一度も矛盾しないことではない。

自分の言葉と、
自分の現実の間を、
往還し続けることである。

ズレたなら、
戻る。

間違えたなら、
修正する。

見方が変わったなら、
なぜ変わったのかを、
接続する。

そうして、
言葉と現実を、
何度でも結び直す。

綺麗な言葉が、
人を動かすのではない。

その言葉を、
現実にしようとしてきた、
生き方が、
言葉に力を与える。

一貫性とは、
変わらないことではない。

変化してもなお、
自分の言葉と現実が、
一本の軸でつながっていることである。

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