AXC原理

AXC原理|数字が目的化する原理

人は、
数字を、
見る。

票数。

売上。

参加人数。

党員数。

支援者数。

閲覧数。

成績。

数字は、
分かりやすい。

比べやすい。

評価しやすい。

変化も、
見えやすい。

だから、
数字には、
意味がある。

だが、
数字は、
現実そのものではない。

数字は、
現実の一部を、
切り取ったものである。

信頼。

安心。

主体性。

関係の質。

人が、
本音を言えるか。

人が、
疲弊していないか。

人が、
自分の意思で、
そこにいるか。

そうしたものは、
数字には、
表れにくい。

それでも、
組織は、
測れるものを、
追いやすい。

すると、
いつの間にか、
数字を見ることから、
数字を増やすことへ、
目的が変わる。

本来、
票は、
信頼の結果である。

参加人数は、
関係の結果である。

売上は、
価値提供の結果である。

党員数も、
支持や関係の結果である。

だが、
数字が目的になると、
順序が、
逆転する。

信頼を育てるために、
人と関わるのではない。

票を増やすために、
人と関わる。

関係をつくるために、
参加してもらうのではない。

人数を増やすために、
人を集める。

人を見るのではなく、
数字をつくるための、
材料として、
人を見るようになる。

囲い込む。

動員する。

断りにくくする。

役割を押しつける。

数を維持するために、
人の自由を、
削る。

短期的には、
数字が増えることもある。

だが、
人は、
少しずつ、
疲れる。

本音を、
言わなくなる。

主体性を、
失う。

関係が、
苦しくなる。

そして、
離れていく。

すると、
組織は、
さらに数字を、
追い始める。

減った人数を、
補おうとする。

減った票を、
取り戻そうとする。

減った売上を、
埋めようとする。

だが、
原因にある、
信頼の低下や、
関係の劣化を、
見ないまま、
数字だけを、
追い続ける。

そうして、
数字を守るために、
現実を、
見失っていく。

数字は、
原因ではない。

結果である。

結果だけを、
操作しても、
原因が変わらなければ、
構造は、
変わらない。

見るべきものは、
数字の奥にある。

なぜ、
人が集まったのか。

なぜ、
人が離れたのか。

なぜ、
信頼されたのか。

なぜ、
信頼を失ったのか。

そこを、
見なければならない。

数字は、
現実を見るための、
道具である。

だが、
数字そのものを、
目的にした時、
人は、
現実より、
指標を守り始める。

測れるものが、
重要なのではない。

重要なものの、
一部だけが、
測れているのである。

数字を、
追うなということではない。

数字を、
現実そのものだと、
思わないことである。

数字の向こうに、
人がいる。

関係がある。

信頼がある。

構造がある。

そこを見失わない時、
数字は、
初めて、
現実を見るための、
道具でいられる。

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