信頼構造論⑧|信頼を装う構造
人は、
信頼されたいと思う。
認められたいと思う。
好かれたいと思う。
それ自体は自然なことである。
だが、
人は時々勘違いする。
信頼されることを目的にすると、
信頼を装い始める。
優しさを演出する。
誠実さを演出する。
謙虚さを演出する。
だが、
人は言葉だけを見ているわけではない。
その奥にあるものを感じ取っている。
信頼が欲しい。
評価が欲しい。
認められたい。
隠しているつもりでも、
その欲は滲み出る。
だから人は、
違和感を覚える。
信頼とは、
獲得するものではない。
演出するものでもない。
良心に従い、
約束を守り、
人と向き合い続けた結果として生まれるものである。
信頼を求めるほど、
信頼は遠ざかる。
信頼を忘れるほど、
信頼は近づく。
だから、
信頼を装う構造は続かない。
人は信頼される人を見ているのではない。
信頼に値する生き方を見ているのである。

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